膝の手術後の痛みと反対側の違和感。60代後半女性が再び歩けるコツ
「せっかく高いお金を払って手術したのに、前の痛みと全然変わらない気がするんです」
大きな決断をして膝にメスを入れたのに、数ヶ月経っても階段の上り下りで顔をしかめる日々。
リハビリも頑張っているはずなのに、一向に「普通」に戻れない。
焦りと不安が、表情を暗くさせていました。
それどころか最近は、反対側の「何ともなかったはずの足」までうずき始めたと言います。
手術をした足も痛い、かばっている足も痛い。
これでは何のために手術をしたのか、と自分を責めてしまうのも無理はありません。
しかし、これは整体の現場では決して珍しいことではないんです。
この記事では、膝の手術をしたが痛みがある、あるいは反対側も痛くなってきた60代後半の女性に向けて、再び自分の足で軽やかに歩き出すためのコツを、整体師の視点からお伝えします。

膝の手術をしたが痛みがあるのは「形」だけを治したから
筋肉が「痛み」を記憶し続けている
手術はあくまで、骨の変形や軟骨のすり減りといった「構造」を直すための手段に過ぎません。
しかし、痛みの原因はそれだけではないんです。
手術前から何年も膝をかばっていたせいで、周辺の筋肉は驚くほどカチカチに固まっています。
脳が「この動きをしたら痛いぞ」という警戒信号を出し続けているため、筋肉が常に緊張状態にあるわけです。
この「痛みの記憶」をリセットしてあげない限り、構造がどれだけ綺麗になっても、歩くたびに違和感や重だるさが付きまといます。
リハビリの「頑張りすぎ」が炎症を招く
60代後半の真面目な方に多いのが、早く歩けるようになりたい一心でリハビリを詰め込みすぎるケースです。
痛みを堪えながらの無理な運動は、せっかく落ち着きかけた組織に再び小さな炎症を引き起こします。
「痛くても動かせ」というのは古い考え方です。
まずは筋肉の緊張を緩め、体がリラックスした状態で動かせる範囲を少しずつ広げていく。
この順番を間違えると、回復はかえって遠のいてしまいます。
反対側も痛くなってきた事態を防ぐバランス調整術
「休ませている」つもりが負担を倍増させている
手術した方の足を無意識にかばうと、体重の7割から8割が反対側の足にかかることになります。
本来なら二本で支えるべき体重を一本で支え続けていれば、健康だった膝の軟骨が悲鳴を上げるのは時間の問題です。
反対側の膝が痛むのは、そちらの膝が悪いのではなく「過労」の状態にあるだけ。
まずは両足で均等に立つ、あるいは座る時も左右の坐骨に均等に体重を乗せる。
そんな当たり前の動作を再確認することから始めましょう。
膝の痛みを消す鍵は「股関節」にある
膝が痛いからといって、膝ばかり見ていては解決しません。
実は膝の負担を減らす味方は「股関節」です。
60代後半になると股関節周りの柔軟性が落ちやすく、ここが動かない分を膝が無理をして補っている状態です。
お尻や太ももの付け根を緩め、股関節がスムーズに動くようになると、歩く時の衝撃が膝にダイレクトに伝わらなくなります。
反対側の膝の違和感も、股関節の動きが良くなるだけでスッと消えていくことが多々あります。
まぁ、焦っても膝の機嫌が悪くなるだけですから、ぼちぼちいきましょう。
Posted: 6月 25th, 2026 under 院長ブログ.
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